緊急事態宣言特別枠とは?補助金額、補助率、要件など
事業再構築補助金は通常枠、卒業枠、グローバルV字回復枠とは別に、緊急事態宣言特別枠が設定されています。
通常枠、卒業枠、グローバルV字回復枠についてはこちらの記事で解説しています。
緊急事態宣特別枠は補助金額は相対的に低いものの、補助率が高く、第1回公募の結果を見ても採択率が高いといえます。
要件を満たす場合は緊急事態宣言特別枠での応募を検討する価値は十分にあると考えます。
今回の記事では緊急事態宣言特別枠について解説します!
緊急事態宣言特別枠の趣旨と特徴
緊急事態宣言特別枠は事業再構築補助金の趣旨に加え、令和3年の緊急事態宣言により深刻な影響を受けた事業者に対して手当するという趣旨が背景にあると推測します。
緊急事態宣言特別枠の特徴としては下記の点があげられます:
- 補助金額の上限が他の枠に比べて低く、従業員の数によって異なる
- 補助率は高い
- 採択率も高い
- 不採択となった場合でも加点の上で通常枠で再審査される
まずは要件を見ていきましょう。
緊急事態宣言特別枠 – 要件
通常枠の申請要件を満たし、かつ緊急事態宣言に伴う飲食店の時短営業や不要不急の外出・移動の自粛等により影響を受けたことにより、令和3年1月−6月のいずれかの月の売上高が対前年または前々年の同月比で30%以上減少している事業者。
なお、要件に合致すれば、地域や業種は問わないとされています。
緊急事態宣言特別枠 – 補助金額と補助率
従業員数 | 補助金額 | 補助率 |
---|---|---|
5人以下 | 100万円 - 500万円 | 中小企業:3/4 中堅企業:2/3 |
6−20人 | 100万円 - 1,000万円 | |
21人以上 | 100万円 - 1,500万円 |
緊急事態宣言特別枠 – 採択率
緊急事態宣言特別枠の第1回目公募の採択率は中小企業等で55.3%と卒業枠に次ぐ採択率の高さでした。
緊急事態宣言特別枠の第1回目公募結果についてはこちらの記事で分析しています。
緊急事態宣言特別枠 – その他の事項
緊急事態宣言特別枠で申請をして、不採択となった場合でも、加点の上で通常枠で再審査されます。
ダブルチャンスといえます。
また緊急事態宣言特別枠の条件を満たす事業者で、通常枠のみに申請した場合でも加点されます。
緊急事態宣言特別枠 – 第2公募で終了?
これまで見てきたとおり、緊急事態宣言特別枠は事業者によっては魅力的な応募枠になりますが、第2公募で終了となる可能性が高いです。
緊急事態宣言特別枠での応募を検討されている場合は早めの応募をおすすめします!